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――――数時間後
やばい…
暑くてクラクラしてきた。
「あ、それ取って」
「誰かこっち手伝ってくれない?」
「先生ー」
みんなの声が聞こえる。
「椿ーこれどっちの色がいいと思う?」
『え?うーんと…』
みんなも頑張ってるんだから私もちゃんとやんなくちゃ………
「悪い。あとヨロシク。」
『え、わ!?』
「ちょ、秋人!?」
誰かに腕を捕まれたかと思うとそのままグイグイ引っ張られた。
『ちょ、秋人!?何…』
「行く」
『行くってどこに!』
「いいから」
結局何も教えてもらえないまま電車に乗せられた。
「おい、秋人ー……って、あれ?」
「椿、と秋…人どこ行った、の?」
「んー?椿は秋人に拉致されましたー」
「拉、致?」
「そう」
「どういうことだよ。つーか、なんで葉月止めないんだよ……」
「なんでって……椿に元気になって欲しいし。あ、あと友人の恋も応援したいっていう?」
「……?」
「ま、きっと無理だろうけど」
電車を降りたら目の前は海だった。
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