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「もう、止まんねぇぞ?」
千景は切羽詰まったような顔で行った。
『うん…千景なら…』
私が言い終わる前に千景は動きだしていた。
『っ……んぁ』
千景の指が、唇が、息が、私の身体をなぞっていく。
私は恥ずかしさにたえられず千景の背中に手を回し、しがみつくような態勢になった。
「…あんまり煽るな」
そう言うと千景がゆっくりと私の中に入ってきた。
『ぁっ……い、た』
「悪い。もうちょっとだから…我慢してくれ」
『ん、だいっ…じょ…ぅあ、』
シーツはグシャグシャになりお互いの息が絡まり乱れる。
千景は最初から最後まで優しく壊れ物を扱うかのように私を抱いた。
「椿…愛してる」
私の頬を撫でながら千景が言った。
『うん…私も、愛してる』
私は心からの笑顔でこたえた。
ついに私は千景と一つになれたんだ…
心も、身体も…
私は心を幸せと安心感で満たしながら眠りについた。
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