5488人が本棚に入れています
本棚に追加
/169ページ
千景がそっと私の手をとり小さなダイヤが埋め込まれた指をつけた。
「椿。これからもずっと俺の傍にいてくれるか?」
『……は、い…っ。私達、ずっと千景の傍にいる。今度こそずっと一緒だよ!』
「椿おめでとー!」
「おめで、と!」
「すげー綺麗だな!」
秋人が私の目の前まで来る。
「おめでとう。」
『ありがとう。秋人』
「幸せになれよ。」
『うん!』
実は秋人にはいろいろあって少し前に告白された。
もちろん断ったけどそれをきっかけに秋人との仲はより深まったと私は思う。
まぁ、いま話すことでもないね。
みんなが口々にお祝いを言ってくれてる時、千景が言った。
「……ん?」
『千景?どうしたの?』
「なぁ、椿さ。さっき『私達ずっと傍にいる』って言ったよな?私達って…お前と、誰?」
『あ。』
「椿?」
『えと…』
「……?」
『千景に報告があって……』
「ん?」
私は顔を千景の耳に近づけた。
『実はね……………』
「………え?は、えぇぇぇぇ!?」
その後みんなにも言ったが千景と同じ反応だったことは言うまでもない。
最初のコメントを投稿しよう!