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「お義父さん、元気そうでよかったな。」
『うん。暁が寿命縮ませてなきゃいいんだけど…』
「ははっ。確かにそうだな。」
『……………』
千景と二人きりになるのは久しぶりで、なんだか照れ臭かった。
「椿…」
千景が、私を後ろからそっと抱きしめる。
『千景?』
「俺をこんなに幸せにしてくれて、ありがとな。」
千景が耳元で言った。
『…え?』
「お前が傍に居てくれるから、俺は今幸せなんだ。暁がいて、椿がいて、咲もいて……俺は世界一の幸せ者だ。」
『そんなの…私だってそうだよ。千景のおかげで私はまた笑えるようになったんだもん……』
「椿……好きだ。」
『私も……大好き。』
「『愛してる』」
お母さん……
私
幸せだよ。
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