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「進藤さ………ん~…椿って呼んでいい?名前のほうが親近感わくし!ね!」
『あ、うん』
「あー!じゃあオレも!」
「私…も、いい?」
『うん』
「あ、オレ達の事も名前で呼んで!」
『え…』
「ほらほら」
ちゃんとか君とか付けたほうがいいよね…呼び捨てのほうが楽なんだけど…
『えと…葉月ちゃんと結菜ちゃんと歩君…と………』
「……好きに呼んでいい」
好きにってなんて呼べばいいんだろ…秋人君?黒川君?
『じゃあ…「そういえばさー椿って彼氏いるの?」
私の言葉を遮って葉月ちゃんが話し掛けてきた。
助かったけど…
『彼氏!?』
「うん。あたしらの中では結菜しかいないんだよねー」
「うん…他校に、幼なじみが、いるの」
たしかに結菜ちゃん可愛いからいて当然だと思ったけど後ろの男二人がいないのは意外……
「で!?」
『え?』
「椿ちゃんはいるの?」
今度は歩君まで話に入ってきた。
どうしよ…
まさか旦那がいますとは言えないよね。
いや、今聞かれてるのは彼氏であって旦那ではない!だから……
『か、彼氏はいないよ』
「なんだぁ絶対いると思ったのにー」
嘘は言ってないよね?
はぁ、千景のせいでとんだ災難だよ…
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