5.発覚する事実

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「椿、起きたのか?」 『……千景』 「なんだ?」 『仕事、いつも私が寝た後やってるの?』 あ。やべ。 「別に、今日はたまたまだ。」 『嘘。この資料何日も前からやってる。』 「やってない。」 『日付書いてある。』 「………………。」 『ほら。』 コイツ意外と鋭いな… 『睡眠時間削ってまで家で仕事するのは私のせい?私の送り迎えとか世話するため?』 「別にそういうわけじゃ……」 『……明日から送り迎えいらない』 「はぁ?ダメだ」 『いらない』 「ダメだ」 『いらない』 「ダメだっつってんだろ。」 『やめてっ…』 ?なんか様子が変だな 「おい?」 『お願いだから、私の為に自分を犠牲にするのはやめてっ……』 「お前どうしたんだよ?」 震えてる…? 「椿」 ビクッ 「おいで」 『…え?』 「いいから、ほら」 俺は椿の腕を引いて抱き寄せ、あやすように背中を撫でた。 「わかった。ちゃんと会社で仕事する。家ではしない。迎えにも行くのはやめる。でも朝は送る。」 『なんで…』 「会社に行くついで。それならいいだろ?」 『……うん』 椿の為にしたことで椿本人が苦しむのならやめる。 正直迎えに行けないのは心配だけど… ま、仕方ないか。
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