6.近づく闇

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~椿Side~ 視線がいたい…… いつもより早く教室にきてた私は自分の席に座ってじっとしていた。 視線が刺さる。 きっと千景の噂が広まったんだろうな。 『はぁ』 「椿ー――――!!」 『!?は、葉月ちゃん……と結菜ちゃんと歩君……』 「おはよー椿ちゃん。今日もかわいいなー」 「お、はよ…」 『おはよう』 「あ、秋人きた。」 黒川君て私の前の席だったんだ…… 『黒川君、おはよ』 「……おう」 「で、椿!!」 『な、何?』 「昨日の!あれ!本当なの!?旦那さんって!」 『あー…あははは』 それから私は質問攻めにされ、結婚してるけど訳ありという事だけを言った。 「でもいいなーあんなイケメンが旦那さんだなんて。」 ザワッ いきなり教室がざわついた。 「やっほー」 「あ、理事長!」 女子の視線が集まった。 どうやら理事長は人気があるらしい。 『洋さん。千景との話は終わったんですか?』 「うん」 「椿って理事長とも親しいんだー」 『親しいってほどじゃ…』 「えー冷たいな椿ちゃん……もう僕達マブダチじゃん?」 『ま、マブダチ……』 「で?理事長がなんの用?」 「あ、そうそう。君達の誰がこれから彼女と帰ってくれないかな?」 は?
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