1.突然の嫁入り

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「無しにするわけねーだろうが。大体もう届け役所に出してるからすでに夫婦だし。」 『は!?』 私は婚姻届をまじまじと見た。たしかに私の名前と印鑑まで押してある。 『なっ!こんなの認められるわけないじゃないですか!!』 「知らねーのか?今の時代は金でなんでもどーこー出来るんだよ。」 そう言うと進藤さんは悪魔のようにニタリと笑った。 私は渡された婚姻届をぐしゃっと潰した。 「あ、それコピーだから。」 『っ!なんで私なんですか!?私なんか嫌でしょう!?進藤さんならもっといい人いますよ!』 「嫌だったら結婚しろなんて言わねーよ。」 『じゃあ進藤さんは私が好きなんですか!?』 「さぁ?知りたい?」 『別に知りたくありません!それ以前に私が進藤さんを好きじゃありません!』 「好きになるかもよ?」 『ありえません!』 「そんなの分かんないだろ。」 『はぁっはぁっ』 もうこの人には何を言ってもダメな気がしてきた…。
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