第一夜

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小さい頃から闇しか見る事を許されない今の子供は大人になるにつれて道具、兵器だと思ってしまう。 自分もその一人で、案の定自分は始めて人を殺してから笑わなくなり、泣かなくなり、抵抗もせずにロボットの如く敵を殲滅していた。 殺戮殲滅殺戮殲滅殺戮殲滅殺戮殲滅殺戮殲滅――其れだけの繰り返しで何の価値も見出だせない自分にとうとう怒りも絶望も湧かなくなって次第には感情も無くなったのではないか。と思ったけれど、感情があるから今自分はこうして考える事が出来る、と思って自分でその説は否定する事にしよう。 ――異常とまで言われた自分はトップの成績で施設…傭兵学校を出て廃っていく、荒廃とした大地を…それこそ大きな施設意外何も無くて枯れた樹やら草しかない大地の上を敵を殲滅殺戮するためだけに歩いている。
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