第一夜

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時計型無線が鳴って目が覚める。今日の天候も曇り。いい加減晴れないかね、なんて考えるけどもう晴れなんて10年も見ていない自分にはどうでも良いこととなった。 好奇心旺盛な小さい子供達が外へ走って行くのが見える。―自由なんかありはしないのに子供達は天候に興味を示す。溜め息を吐きながら立ち上がり昨日着ていた衣服を脱ぎながら備えつけの風呂に入った。 風呂から出て出された服を着ていると、服の丈が違う事に気づく。しかも男物だ。――手違いか?そう考えたけどまあ、大丈夫か。と考える。自分の身長は高めだし、この服も対してぶかぶかではない。ならば身長差はないと確信したからだ。 暗器を仕込みながら部屋を出て下を下りると昨日貰った紙を食堂に置くと女の人がそれを見て自分に引き換えのものを渡す。
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