第一夜

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引き換えに渡されたもの…それは昼食と完食用のもの、銃弾だった。 それを受け取るとまた無線が鳴る…時間か。無線を止めると出口に向かって歩きかしゃん、と銃をセットする施設を出て歩くとずらり、と並ぶ敵。敵。どうやら狙いは自分のようだ。他の人間が通っても気にせず自分だけに狙いを定めている。 とうとう其処まで殺したか。なんて考えると銃を仕舞って投げナイフに武器を変えた。 今度はどうかかってくるだろうか。来る銃弾に狙いを定めてひら、とかわすとしゃ、と投げナイフを投げた。スピードは歴代一位という数値を貰ったような速さだ。呆気なく敵の数が減った。 こんなものか、と考えていると後ろから気配。武器は、鎌。それは自分の髪をざんばらに落とし、首をとった。 「甘いなぁ」 自分が敵に銃をつきつけているのも知らずに。 「速さ勝負。」 「よーい」 パンッ 乾いた音が響いた。
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