curtain call

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特徴は何と言っても凡庸性 一定の規格で作られたパーツ群は、大きく分けて頭、胴、腕、脚に分かれ、更に内装として動力、火器管制、ブースター、索敵機と分かれる これらのパーツが数種類ずつ発掘され、同規格のため互換性を持った さらには、ギリギリながら胴体部ーーコアと呼ばれるパーツには人の乗るスペースをもうけることができた 複雑な操作も可能とするマニュピレーターを持つ兵器は戦場で、どれだけ優位に立てるか計り知れない たとえば主力戦車 地上を移動することしかできないが故、大きな溝は渡れず爆発物にも巻き込まれやすい 装備も、ほぼ固定状態である たとえば戦闘ヘリ 戦車と違い空を駆けるが、故に装甲は薄く装備も軽量化しざる得ない しかし自由に動く手足を持ち、ほぼ全身を装甲で覆ったACは違う ブースターを使用し、高速で地上を駆け 脚を使い壁伝いに俊敏に動き 腕を使って幅広い攻撃範囲を得ている 「目標には最終告知を済ましている 容赦はいらん」 コックピットに響く男性の声 「了解したわ、碧 交渉頑張ってね」 微かに感じる振動が、自分達のACを載せたトラックが発進したことを悟らせた 「そっちもな」
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