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入学式も終わりみんな教室へと戻っていく。俺も流れに任せて歩いていると後ろから誰かが飛びついてきた
優子「 陽希ー! 」ガバッ!
陽希「 うっ…… 」
優子はがっしりと俺の背中にしがみついている
陽希「 ………何? 」
優子「 教室までレッツゴー! 」
何言ってんだこの女は?
多少苛立ちを覚えたがやり取りすることさえも面倒なので、優子を背負ったまま教室へと向かった
優子「 …いい匂い 」
一瞬もれた可愛い声に不覚にもドキッとしてしまった
ー教室ー
陽希「 着いたよ、降りて 」
俺は少し冷たく言ったが
優子「 ありがと 」
と笑顔で言うと、俺の手を引っ張って席に着いた
初日からマジ疲れる…
前の席に座っている優子は身体をこっちに向けて見つめてくる
陽希「 な、なに? 」
優子「 陽希って、超イケメンだなぁと思って 」
陽希「 そういうのいらない 」
この女も穏てりゃ俺の気が惹けるとでも思ってんのか?
そう思ったのには訳がある
俺は中学の時によく同じことを言われてた。最初は嬉しくて優しくするとすぐに勘違いをされて彼女面するやつが出てきた
やがて女たちの醜い争いができ、月日が流れた
争ってた女たちはいつしか結束力が生まれ、俺はイジメの標的にされた
それからと言うもの女は苦手だ
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