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「まあまあ兄ちゃん。まずは自己紹介からだ。俺の名はゲーテ。この馬鹿は娘のナミだ。」
ゲーテと名乗るこの巨漢は壁に寄り掛かると、その巨漢を揺らして秋に手を伸ばした。
「わたしは小塚秋と申します。」
「コツカ・・・アキ・・・?女みたいな名だな、アキよ。」
周囲の家具などの形から、自分の生活していた文化圏の違いは理解していたが、言語が通じるだけましと秋は秋は割り切ると、ゲーテの毛むくじゃらのその手を力いっぱい握り返した。
「お。ガキのくせに力あるじゃねえか。」
「ガキって、私は今年で26歳ですよ。」
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