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その時
部屋の中に三崎の手下が恵を連れて戻ってきた
三崎が軽く合図をすると手下は乱暴に恵を解放する
零
「恵さん!!」
恵の元に二人が駆け寄る
恵
「二人とも無事で良かった」
零
「恵さんこそ大丈夫?やつらになにもされなかった?」
三崎
「安心しろ、変な気を起こしたヤツが一人いたが、すぐに撃ち殺してやったからなんもされちゃいねぇよ
約束は守るって言ったろ?」
弘
「また仲間を平然と殺したのか…」
零
「こんなやつらほっといてもう行こう」
たが三人が立ち去ろうとしたその時
突然、三崎が銃を向けてくる
三崎
「待てよ、誰が帰って良いって言った?」
弘
「なんだと?約束が違うぞ」
三崎
「約束?食料を持ってきたら女を返すとは言ったが全員逃がしてやるとは言ってないぞ」
そう言って大きくにやける
零
「とことん腐ってやがる」
弘
「相手は銃、こっちはナイフだけ…
チッ…どうするかな…」
恵
「…」
その時、恵が両手を挙げて一歩前に出る
恵
「ねぇ、命だけは助けてくれないかな?」
三崎
「命乞いか?」
恵
「そうよ、だって私はまだ死にたくないもの」
三崎
「へへへ、だろうな
じゃあ、こうしよう
三人のうち一人だけ助けてやる
助かりたいやつは他のやつを殺せ」
そう言って
銃のマガジンから弾を抜き取り三人の方へ投げる
三崎
「さぁ、早い者勝ちだぞ
ちなみに弾は2発しかないからおかしな事するなよ」
弘
「俺達に殺し合いをしろと言うのか!」
零
「ふざけるな!そんな事出きるか!」
三崎
「そうか?一人だけ違うみたいだぜ?」
弘
「なに?」
三崎が軽くにやけながら零達の後ろを指差す
恵
「…」
零
「恵…さん?」
そこには零達に銃を向ける恵がいた
弘
「なんのつもりだ!?」
恵
「悪いわね、私はまだ死ぬ訳にはいかないのよ」
零
「やめるんだ!恵さん!」
そう言って零が止めに入ろうとする
しかし
恵
「動かないで!」
恵に銃を向けられ近寄る事もできなかった
恵
「ここまで一緒にきた仲だから、せめて苦しまないように一発で終わらせてあげたいの…
わかったら下がって!」
零&弘
「…」
二人は言う通りに恵から離れ、壁際まで下がる
恵はその横を抜け更に距離をとる
恵
「変な行動しようなんて思わないでね…」
恵はゆっくり引き金に指をかける
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