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三崎
「ははは!!
命懸けで助けた女に裏切られて殺されるなんてざまぁねぇな!
ぎゃははは!!」
弘
「クッ…」
零
「恵さん…」
恵
「…」
恵は引き金にかけた指に力を入れる
だが
手が震えて狙いが定まらない
恵
「何で…手が震えるのよ…」
何度も狙いを定めようとするが中々うまくいかない
三崎
「俺様が手伝ってやるよ」
その時、恵の後ろから三崎が手を伸ばし銃を支える
三崎
「さぁ、これで外さないだろ」
恵
「…そうね、これでもう外さないわね」
恵が軽く深呼吸する
すると、次の瞬間
素早く三崎の腕を捻りあげ、背後に回り込み後頭部に銃を突きつける
恵
「ありがとう、これで狙いは完璧よ」
三崎
「て、てめえ…ふざけ…ぎゃああ!
三崎が何か良いかけたとき捻りあげた腕を強く更に捻る
三崎
「クソッ!なんつう怪力だよ…本当に女かよ…」
恵
「さぁ、ボスを殺されたくなかったら銃を捨てなさい、あと私達から取り上げた荷物を持ってきて!」
恵は乱暴に三崎に銃を突きつけるながら言う
すると
三崎の手下の一人がすぐに零達の銃などの荷物を持ってくる
恵
「ありがとう、そこに置いて後ろに下がりなさい
二人とも荷物を持ってここから出ましょう」
二人は突然の事に唖然としていたが
すぐに言われた通り荷物を持ち三崎の手下達に銃を向けながらドアの方へ下がる
零
「行こう」
二人はドアの向こうの安全を確認するとすぐに部屋をできる
恵もすぐにそのあとに続く
だがドアまで差し掛かった時
こっそりと三崎の耳元で囁く
恵
「ここまで盾になってくれてありがとうね、これはお礼よ」
三崎
「なに?いでぇ!」
恵はそれだけ言うと三崎の耳たぶを噛む
噛まれた耳たぶからはすぐに血が滲み出る
恵
「さようなら」
そう言って三崎を突き飛ばすとドアを閉める
恵
「零!ナイフ!!」
零
「え?あ、はい」
言われた通りナイフを渡すと素早く閂をおろしナイフで詮をする
恵
「これですぐには追ってこれないでしょうね
行きましょう」
ドアが閉まっている事を確認すると
三人はすぐにその場を離れる
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