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無事に脱出した三人は急いで車に飛び乗る
だが数人の見張り達が零達に気が付くと
突然、発砲してくる
弘
「掴まれ!全速力でいくぞ!」
弘は車のエンジニアをかけるとフルアクセルでその場から走り去る
何とか危機を乗り切った三人は千原駅を目指し車を走らせる
弘
「どうやら追っては来ていようだな」
弘がバックミラー越しに後ろを見る
恵
「大丈夫みたいね」
零
「それにしてもさっきはびっくりしたな
よく、咄嗟にあんな事を思い付いたね」
恵
「そう?
まぁ、女だと思って甘く見てると痛い目みるんだって事ね」
弘
「ははは、
結局この世で一番強いのは女なのかもな
零、お前もキモに命じておいた方がいいぞ」
零
「あはは…気を付けます」
三人の笑い声が車内の空気を満たす
いつ命を落とすかわからないこの絶望に満ちた状況だからこそ、笑顔が生きる力になる
だから歩み続けられる
暗闇の中に見える小さな光へと…
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