火の国から水の都へ

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ローズさんが鎧の山に指先を向けた瞬間 ローズさんの瞳に炎の渦ができ鎧の山に火がついた 「証拠は隠滅したわ後は逃げるだけなの!ユーリ!」 「ローズさんユーリは飛べません 第一俺たちは関係ないじゃないですか」 「確かにそうだけど 現場にあなた達がいたら疑われるのは仕方のないことよ」 「う゛っ確かにそうです」 「ユーリあなたなら飛べるわ 翼を羽ばたかせなさい」 〔クアオ〕 ユーリは翼を少しづつ動かし浮いた 「浮いた!ユーリが浮いたよ!ローズさん」 「喜ぶのはまだ早いわ 奴等が来たんだもの」 「軍人が?」 ローズさんは真剣な眼差しで頷いた 「先に逃げなさい あとで追い付くから早く!」 「でも…」 「ユーリ!羽ばたきなさい!」 〔クアオオオン!〕 ユーリはローズさんに返事をして空へと飛びだった 下を見下ろしたらそこは炎の海だった 「火龍のランス!」 ローズはそういい 槍を振り回す 槍の先が触れるとそこは燃え上がる 「龍なめないでよ」 軍人が炎に戸惑い立ち往生している バサア ローズさんの背中から紅い翼がでてバサバサと羽ばたく そして俺のところへきた 「ローズさん飛べるんですか?」 「龍だしね ただあんたを連れて逃げれてもユーリを連れては無理だからユーリを飛ばさせたの」 ローズさんはユーリの背中の上で胡座をかき まだ殺気だつ瞳を落ち着かせるように下を見下ろす 「グルル… くそまだ力が」 「ローズさん?」 「大丈夫だ」 「口調変わってますよ」 ピクッとまた耳が動く 「確かにそうだな アハハ 戦った後は殺気だつから仕方ないわ」 ローズさんはニッコリ笑う 「確かにそうですね」 俺ものんきに笑い返したがこのあと起きることなんて予測出来なかった 「テイト 君は家には帰れない」 なんですとぉ? 「軍人がユーリを見たわ 帰りたいなら帰りなさい ただ考えて どうしたらいいのかね」 ローズは優しい瞳で俺にいった
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