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濡れたスーツをハンガーにかけ、私服に着替えた雄二は、近所のコンビニへ夕食を買いに出かけた。
買ったのは、おにぎり一つ、ペットボトルのお茶、菓子パン。
時間が遅かったため、良いものが無かったが仕方が無いと諦め、家へ向かった。
家に着くと、不在着信が入っていたことに気付いた。
「(誰だ?)」
しかし非通知だったため、誰か分からなかった。
「まあいいや」
そう言うと、先ほど買ってきたおにぎりを口へ運ぶ。
しかしあっという間に平らげてしまい、菓子パンを口に運ぶ。
その時、電話が鳴った。
プルルル、プルルル
液晶には「非通知」と表示されていた。
「はい、もしもし…?」
「家の場所を教えてくれてありがとう。今から行くね」
「えっ?どういう意味ですか?」
雄二が言い終わる前に電話は切られてしまった…
雄二は不審に思いながらも、受話器を元に戻した…
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