1章 始まり

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おっす!おら翔!! 今日から憧れの高校生になった俺はテンションMAX状態! だってあの高校生になれるなんてやばくね!? 高校生ってこう…かっこよくて、大人で、かっこいいんだろ!!? 俺もその高校生に仲間入りするなんて………… 翔「やべええぇぇ!!」 直「翔うるせぇ…」 翔「あ、直樹」 幼なじみの直樹が耳を指で塞ぎながら、こちらに歩いてきた。 直樹はすんごく頭が良い。 ……妬ましいくらいにな。 俺? 俺は、まぁまぁかな!うん! けっしてオール1とか取ったことねぇから安心して。 …本当だからね? ゴホンッ、さて!成績なんていいじゃないか! 俺はこの学校でグレート&スペシャルなスクールライフを送るんだから!! 俺が夢のスクールライフを想像していると、直樹が声をかけてきた。 直「おい、オール1。クラス張り出されてんぞ」 とんでもないあだ名付きで。 翔「さっき俺が言ったこと聞いてた?」 直樹が口にしてはいけない事をあっさりと言ってしまったが、みんなは気にしないでね。触れないでね。 直「はぁ、お前と一緒かよ」 俺が直樹の方に駆け寄ると、先に見ていた直樹がそうつぶやいた。 翔「まじで!?やったー!嬉しすぎて鼻血出そう!!」 直樹と一緒なら安心だ! だって初めは友達作るの大変じゃん。 直「飛ばすなよ?制服新品なんだから」 …前言撤回。 ムカつくな、こいつ。 翔「まず俺を心配しろよな」 まぁマンガじゃあるまいし、鼻血なんて出るはずねぇけどな! 直「ひとまずクラスに行ってみるか」 直樹が下駄箱の方を指差す。 翔「おう!かわいい子いるかなぁ…」 わくわくっ! 直「ここ男子校だけど」 え!? 翔「まじで!!??」 直樹が下駄箱に向かって歩きだすのについて行きながら、衝撃の事実に耳を疑う。 直「知らねぇで受けたのかよ。やっぱりバカだな、お前」 翔「いや、バカなのは認める…てか俺は母ちゃんが受けろって言うから受けただけで…」 そう、この高校は母ちゃんに薦められて受けたんだ。 結果はこの通り合格! ま、楽勝っていうか? 当たり前っていうか? _
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