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おっす!おら翔!!
今日から憧れの高校生になった俺はテンションMAX状態!
だってあの高校生になれるなんてやばくね!?
高校生ってこう…かっこよくて、大人で、かっこいいんだろ!!?
俺もその高校生に仲間入りするなんて…………
翔「やべええぇぇ!!」
直「翔うるせぇ…」
翔「あ、直樹」
幼なじみの直樹が耳を指で塞ぎながら、こちらに歩いてきた。
直樹はすんごく頭が良い。
……妬ましいくらいにな。
俺?
俺は、まぁまぁかな!うん!
けっしてオール1とか取ったことねぇから安心して。
…本当だからね?
ゴホンッ、さて!成績なんていいじゃないか!
俺はこの学校でグレート&スペシャルなスクールライフを送るんだから!!
俺が夢のスクールライフを想像していると、直樹が声をかけてきた。
直「おい、オール1。クラス張り出されてんぞ」
とんでもないあだ名付きで。
翔「さっき俺が言ったこと聞いてた?」
直樹が口にしてはいけない事をあっさりと言ってしまったが、みんなは気にしないでね。触れないでね。
直「はぁ、お前と一緒かよ」
俺が直樹の方に駆け寄ると、先に見ていた直樹がそうつぶやいた。
翔「まじで!?やったー!嬉しすぎて鼻血出そう!!」
直樹と一緒なら安心だ!
だって初めは友達作るの大変じゃん。
直「飛ばすなよ?制服新品なんだから」
…前言撤回。
ムカつくな、こいつ。
翔「まず俺を心配しろよな」
まぁマンガじゃあるまいし、鼻血なんて出るはずねぇけどな!
直「ひとまずクラスに行ってみるか」
直樹が下駄箱の方を指差す。
翔「おう!かわいい子いるかなぁ…」
わくわくっ!
直「ここ男子校だけど」
え!?
翔「まじで!!??」
直樹が下駄箱に向かって歩きだすのについて行きながら、衝撃の事実に耳を疑う。
直「知らねぇで受けたのかよ。やっぱりバカだな、お前」
翔「いや、バカなのは認める…てか俺は母ちゃんが受けろって言うから受けただけで…」
そう、この高校は母ちゃんに薦められて受けたんだ。
結果はこの通り合格!
ま、楽勝っていうか?
当たり前っていうか?
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