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「そもそも『おで、とりゃいあんぐりゅが、いいだぁ~』とか言ったのハンちゃんじゃん」
リオナが前に出て言うと、アンナも前へ出た。
「そうそう『おで、うちゃ、へだだがりゃ~』とか言ってたじゃん」
「なんで俺そんな喋り方なの!?普通に喋れてるでしょうが!!」
「ふちゅ~に、しゃべりぇてりゅで、しょ~がぁ」
「…テメェ後で絶対ぶっとばすからな!!」
ヒロキはユウタを睨みながら指を突きつけた。
「あっ!ハンちゃんが『トライアングルで良い』とか言ったからじゃない?」
「…今その話してたじゃん」
「さすがモモコだな」
モモコに笑ったが
「そして次に、キサマだ」
とヒロキは次なる人物を指差した。
「おれ?」
コウスケだった。
「買い出し行ったのコウスケくんだよね?何で俺のドリンクだけ炭酸水なの!?」
「いや前に『おで、じゅーすなら、サイダー』って言ってたから」
「下手くそぉ!!やるならちゃんとやってよ!」
「バカ。コウスケのモノマネなんか滅多に見れねぇぞ」
「あ~、ムービーで撮れば良かったね」
レオカは悔しそうに携帯電話を持っていた。
「モノマネとかどうでも良いよ!炭酸飲んだら息続かないでしょうが!!」
「いいじゃん。どうせ吹いてないんだし」
「吹いとるわっ!そして、キサマ」
「あたし?」
「俺のドリンク振っただろ?」
「あははは」
アリサは思い出して笑いだした。
「あははじゃないよ!吹き溢したじゃんか」
「アレは私じゃないよ」
「アリサちゃんが渡して来た後に吹いたじゃん」
「…あの犯人はモモコだよ」
「私じゃないよ」
「モモコだって!ギターソロの時にコードが引っ掛かって倒して、その後蹴ったんだよ」
「アレ?そうだった?」
「拾ったら飲みたそうにしてたからハンちゃんに渡したんだよ」
「そうだったの!?」
「…総合的にヒロキの自滅じゃね?」
「何でだよ!!」
「『トライアングルでも良い』って言ったのヒロキだし、買い出しの時にヒロキがジュースとか言うからサイダーになったんだし、事故で振ったとは言え邪魔になる所に置いたのはヒロキだし」
ユウタが言うと
「…不思議だ。ハンちゃんが完全に悪者だ」
リオナの言葉に全員が頷くと
「何でだよ!!」
ヒロキは手を横に大きく振った。
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