Never Shine

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コウスケはテーブルを囲ってリオナとレオカを前にトランプを持った。 「ジャン、ケン、ポン」 「コウスケくんからね」 大富豪を3人でやることとなった。 最初はババ抜きの予定だったが、ルールが簡単すぎて眠くなるとの事だったので。 次々とカードを切ると、リオナは 「はい、残り1枚っ」 1枚のカードを見せびらかした。 「リオナ早ぇな」 横からユウタが見ながら言うと 「そりゃあ、ココよ」 リオナは頭を指差した。 「なんだよっ!」 「私は頭脳を要して10手先まで詠んでるんだよ」 得意気な顔をしていたが 「はい、上がり」 言ってる側からコウスケの手持ちのカードは無くなった。 「あぁっ!!」 「おやおや?何手先まで詠んでるんでしたっけ?」 「うるさいなぁ!」 「レオカに至っては、まだ5枚持ってるし」 「う~る~さいっ!」 「ユウタ、これ見よがしに言うからね」 「私たちが頭良いの妬んでるんだよ」 「まっ、1組だしね」 「1組ばかにすんなっ」 ユウタもテーブルに座ると 「じゃあ、やったろかい」 とカードを混ぜて4箇所に配った。 数分後。 「はい、上がり~」 「はい、ユウタどんけつ~」 「んなぁっ!」 ユウタの手元にカードが3枚残った。 「頭脳の差が出たね」 「たまたまだっつぅの!もっかいっ!!」 更に数分後。 「あっ!」 「コウスケくん、どんけつ~」 「さっきから、その“どんけつ”ってのが気になる」 「えっ、最下位の人“どんけつ”って言わない!?」 「…言わねぇよ」 「言わんなぁ」 「えぇっ!?言うよね?」 リオナがテレビを見ているアンナたちの方に言うと 「言わないよー」 「うん、言わない」 「それ、リオちゃんかレオちゃんからしか聞いたことない」 アンナ、モモコ、アリサが口々に言った。 「布団準備できたよ~」 「あ、さっきからいないと思ったら」 ヒロキは客間に布団を敷いていた。 「4人分しか布団ないからコタツに2人と、ユウタとコウスケくんは寝袋かソファーに寝てね」 「まてまて。ヒロキは?」 「俺はマイベッド」 「ズルいぞ!」 「何でだよ!?俺ん家だぞ!!」 結局トランプで寝る場所を決めることとなった。
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