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「そのようだね…
君達は本当に手強いよ…
ゲーチス様も言ってたよ、君達は3人集まればますます強くなって、あの3頭の地獄の番犬ケルベロスのごとく我々に刃向かって来る脅威的な存在になるって…
だけど、ケルベロスだって上手く一頭を手懐けられればつられて二頭もこちらにひれ伏すかもしれない…
その一頭である君を手懐けられるまで僕達プラズマ団はこれからもあらゆる手段を使って君を狙うよ…
だから覚悟しておくんだね。」
テレスがそう言いリリスにフッと微笑むとリリスは眉を潜めていた…
すると、レオンが言った。
「たとえどんな手段を使って来たとしても、リリスとノボリとクダリは決して君達にひれ伏す事はないよ。
私の血をひく娘と、私の魂を受け継ぐ息子達だ、誇りもプライドも高い、必ず君達を返り討ちにするだろう。」
「お父さん……!」
「フフ、その方が狙いがいがあるというものですよ。
それに、ゲーチス様がリリスとノボリとクダリを狙うのは、3人があなたの意志を継ぐ子供だからこそですよ…
ゲーチス様は表面ではあなたの事を嫌っているような事を言っていますが、その心は本当はあなたの意志も誇りも全て自分のものにしたかったようですから…」
「ゲーチス…
あいつはそこまで私の事を…」
「ええ、その証拠にゲーチス様はあなたが亡くなった今でも、あなたに執着しています…
それだけあなたの存在も、あなたがゲーチス様に与えた影響もゲーチス様にとってはとても大きなものだったんでしょう…
では、僕達はこれで…。
と、その前に、リリス…」
テレスはそう言ってリリスの方を見るとテレパシーを送り、リリスの心に話しかけた…
『リリス、このまま君に催眠術をかけて連れて行く事も出来るけど、今日の所はレオン殿に会えた事とこのチョコに免じて見逃してあげるよ。
でも、次はないと思った方がいいよ…
次は必ず君をゲーチス様とN様の所へ連れて行くから。』
「(これはテレパシー…!
テレスの声が私の中に響く…!)
私は、絶対あなた達の思い通りになんかならないから…」
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