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「ああ…
だが、2人にとってゲーチスのサザンドラと会った事はあまり良い思い出ではないだろうがな…
まあそれはさておき、実はそのサザンドラもな、まだ進化前のモノズの時、人間達に目を付けられ、捕らえられようとしていた事があった…
だが、その時、その人間達の前に立ちはだかり、そのモノズを庇った勇敢な少年がいた…
それが幼き頃のゲーチスだった…」
「なんですって…!」
「今のゲーチスからは想像出来ないかもしれないな…
だが、あいつは本当はとてもポケモン思いで心優しい男なんだ…
今はただ、それを上手く表現出来ないだけだ…
その事はどうか分かってやってほしい。」
「そう……
分かったわ…」
「うむ…
ところで、私はその時ちょうど、療養のため一年滞在していたとある遠い地方から帰って来たばかりで、その事を死んだルピア母さん、つまりお前のお婆さんに報告するためアデク父さんと共に母さんの墓があるホドモエシティに行ったんだ、そしてそのついでにそこの教会を訪れた…
その教会から出てすぐの事だった、ゲーチスが、モノズを捕らえようとしていた人間達からモノズを庇い、人間達から乱暴されていたのを目撃したのは…
その時私とアデク父さんはすぐさまその場に駆けつけ、人間達を追い払い、ゲーチスとモノズを助けた…
それがゲーチスとの出会いだった…」
「そうだったの…」
「ああ…
そして、その事がきっかけで仲良くなった私とゲーチスはそれからほぼ毎日、まるで兄弟のように仲良く遊んだり、話しをしたりした…
ゲーチスは色んな話しを聞かせてくれた…
好きなポケモンの事、今ハマっている趣味の事、そして自分の生まれ故郷の話しや家族の話しも、それはそれは楽しそうに私に話してくれた…
というのもゲーチスには友達がいなかったみたいなんだ…
実は、その頃ゲーチスは“プラズマポケモン愛護団体”という団体に所属していてな、彼の母親がその団体のリーダーを務めていた…
彼がモノズを助けたのもおそらくその団体の教えが影響していたのもあったんだろう…」
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