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「(なんだか落ち着きませんね…
原因は分かっています、今日レオンが生き返る事を前もって予知していたテレスからその事を聞いてからずっとこんな状態ですからね…
それにしても、嫌な感情だ…
レオンに会いたいだと…?
レオンに会って話しがしたいだと…?
今さら会ってどうする…?
話すと言っても今さら何を話せばいいというのだ…?
くっ、忌々しい…
レオン、全て貴様のせいだ…
貴様が私に情けをかけたりするから……)」
その思ったゲーチスはつい目頭が熱くなり、右手で顔を抑えた…
と、その時、コンコンと部屋のドアをノックする音が聞こえ、
「ゲーチス様、テレスです。
ただいま戻りました。」
という声が聞こえた瞬間、ゲーチスは目を開けガバッとソファーから起き上がって言った。
「入りなさい。」
「はっ。
失礼します。」
テレスはそう言うとガチャッとドアを開け、中に入るとゲーチスの前に跪いた。。
「遅くなり誠に申し訳ありません…」
「いえ…
それより、リリスは連れて来られましたか?」
「…いえ、残念ながら今回もリリスを連れて来る事はかないませんでした…
生き返ったレオン殿に邪魔をされまして…」
「そうでしたか……
やはり、レオンは生き返ったんですね…」
「ですが、生き返ったと言えども数時間だけの命でしょうから、もうまもなく天に召されるかと…
…お会いしたかったですか?」
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