黒と白~陰と陽の奇跡~

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「かしこまりました。」 ゲーチスはそう言うと、Yのベッドの目前にあるバトルフィールドに行き、その近くにある機械のスイッチをカチッと押すと、そこにヴウウン…とバーチャルトレーナーのエリートトレーナー(男)が映し出され、その後にその機械からポンとボールが放たれると、その中からペンドラーが繰り出された! 「ペンドラー!」 「…相手はペンドラーか…」 Yがそう言うと、ゲーチスが言った。 「ペンドラーは虫・毒タイプ、ジャローダには不利ですね… 別のポケモンを出しましょうか?」 「…いや、いい… 苦手なタイプほど鍛えるにはもってこいだ… それに、ジャローダも戦う気満々のようだからな…」 Yにそう言われゲーチスがジャローダの方を見ると、ジャローダは頭を高く持ち上げてペンドラーを威嚇していた… すると、Yがジャローダに言った。 「…ジャローダ、いつも通りお前の好きなように戦うといい… 私はお前を信じているぞ…」 「ジャローダ!」 Yの言葉に答えるかのようにジャローダはそう雄叫びを上げると、やがてペンドラーの前に出て行った! 「…フフ、いいでしょう。 それでは、試合開始です!」 ゲーチスがそう言って試合開始のボタンを押すと、バーチャルのエリートトレーナー(男)がペンドラーに指示を出した! 「ペンドラー、ポイズンテール!」 「ペンドラー!」 ペンドラーはそう言うと、ジャローダにポイズンテールを繰り出した! それを見たジャローダは即座に陰分身を使ってポイズンテールを避けた! 「陰分身を使った…!」 ゲーチスがそう言ってバーチャルのエリートトレーナー(男)とペンドラーも共に驚いている一方でYはジャローダを見ながらペンを指でクルリ…と回した… 「(…次はとぐろを巻いて攻撃力と防御力を上げる…)」 Yがそう思った通り、ジャローダは、ペンドラーが自身の分身に気を取られているうちにとぐろを巻き、攻撃力と防御力を一段落上げた!
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