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そして、その城から少し離れた所に来ると、男性プラズマ団員は辺りを見回し誰もいない事を確認してから女性プラズマ団員に言った。
「…よし、近くには誰もいないようだ。
元の姿に戻ってもいいぞ。」
すると、その女性プラズマ団員は頷き、体を光り輝かせると、やがてホウエンの伝説ポケモン・ラティアスに姿を変えた!
『ふぅ、やっと元の姿に戻れたわ。』
「ご苦労さま、ラティアス。
あんな格好させてごめんな。」
『いいえ、あなたの頼みだもの。
私はあなたを助けるためならどんな姿にだって変身するわ。』
「フフ、そうか、ありがとう。
さてと、ラティアス、空を飛んでくれるか?
師匠に電話をしようにもこの辺りは電波が悪すぎる…」
『分かったわ。
さ、乗って。』
ラティアスにそう言われた男性プラズマ団員は頷き、ラティアスの背に飛び乗った。
それを確認したラティアスはやがてその男性プラズマ団員を背に乗せたままその場から大空へと飛び立った。
それからしばらく男性プラズマ団員と話しをしながら上空を飛んでいたラティアスはやがて男性プラズマ団員に聞いた。
『ところで、どう?
電波の状態は?』
すると男性プラズマ団員はライブキャスターを見ながら言った。
「うーん、なんとか2本立ったかな…
もう少しだ。」
『そう…
それにしても、大丈夫なの?』
「何が?」
『何がって…ゲーチスとYとやらの会話を盗聴していた時あなたの話しが出て来たって、あなた言ったじゃない?
その事よ…』
「あぁ…でもそれはYがあとで考える事にしようって言って流されたみたいだし、心配ないよ。
それにしても、ゲーチスの奴、よくそれがしの事を調べたな、情報を得るのは大変だったろうに…ご苦労な事だ。
…あ、電波3本立った。」
と、男性プラズマ団員はそのライブキャスターを使いある人物に電話をかけた。
すると、そのライブキャスターの画面に藍色の頭巾を被り、口元には藍色の覆面をし、藍色の忍服を着用した男がパッと現れた!
『おお、サイゾウ!
どうだ?作戦は上手くいったか?』
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