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船の中
九時丁度に、その船は港を離れた。
ラウンジには、ゲーム参加者十二人と主催をする関係者、三人の合計十五人が居た。
「明日の夕刻に着きます」加納と名乗る白い背広を着込んだ男が、十二人を見ながら言った。
「加納さん、それまで、何をすればいいんですか」と、竜太が言った。
「ここでゆっくりと寛いでください、お酒も用意してありますので、ご自由お飲みください」と、言い、小さな箱の中から、丸い胸に付けるバッチを取り出して、
「名前についてですが、皆さんは初対面なので、十二人の名前を覚えるのが大変と思い、ここに、バッチを用意しました、これからは、このバッチに書かれた名前で、呼び合ってください」加納が言うと、二人のスタッフが、それぞれに、バッチを配った。
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