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「私のバッチは、ネズミと書かれていますわ」
「ああ、俺のは、トラだ」
「あたしは、ウサギです」
「はい、みなさんの干支が名前になっています、ねずみからイノシシまでの十二人がこのゲームの参加者です」と、加納は言った。
「十二支から、一人ずつと言うことですか」眼鏡をかけた、学者風の男が言いながら、(ウシ)と、書かれたバッチを胸に付けた。
竜太に配られたバッチは(タツ)と書かれていた。裏には牧野竜太と本名が書いてあった。
それを胸に付けた。
それぞれが、バッチを付けた姿を見て、誰となく笑った。
男性が八人、女性は四人の計十二人だ。
そして、近くにいる者のバッチを見ながら、
「イヌさん、私はサルですよろしくお願いします」
「私はウマですよろしくお願いします」ふざけるような挨拶を交わした。
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