キャッチボール

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-- ﾐｰﾝ、ﾐｰｰﾝ --

9回裏ツーアウト。

点差は一点。

ランナーは二塁三塁でワンヒットで同点、うまくいけばサヨナラ勝ちの場面。

…相手投手の緊張した顔。高鳴る自分の鼓動。

「…ふー。」

『大丈夫だっ！絶対打てる！』そう自分に言い聞かせる。

そして、、、投手の手を離れたボールがこちらへ一直線に飛んでくる！

『今だっ！！』
俺は全力でバットを振り抜いた。

ｶｰﾝ!!!

…ﾎﾟｽ、、
「ゲームセット！！」

…中学三年の最後の夏は、俺の高く高く舞い上がった凡フライで幕を閉じた。