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公園に着いて待ってると、すぐに一也もきた。 「もう着いてたんだ。」 「うん。まあ私もさっきついたばっかだけどね。」 「じゃあ、これ。峰岸の分のグローブ。」 そう言って渡してきたのは、私が一也の試合を見に行くたびに目にしてた、見慣れたグローブ。 「あれ?これ一也がいつも使ってたグローブじゃない?」 「そうだよ。まあ、この古いのよりそっちの方が断然使いやすいしね。」 「そーなんだぁ。」 全体が鮮やかな赤色で、ほんとに丁寧に手入れがされてるグローブ。 「ありがと!」 と私はいい、早速左手にそのグローブをはめた。
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