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僕の心臓の音が聞こえないだろうか……
顔は赤くなっていないだろうか……
僕は自分の恥ずかしい姿を隠すのが精いっぱいで、エミさんの話は頭に入っていかなかった。
「公園って近くにあるんだよね?」
僕はコクリと頷いた。
「あれっ!」
僕はエミさんの声にビックリした。
『どうしよう、僕の恥ずかしい顔がばれたのかな……』
僕は心の中でつぶやいた。
「あそこに見えるのが、カケル君の連れて行ってくれる公園かな?」
僕の顔に気づいているわけではなく、公園を発見した声だった。
『良かった……』
僕は安心した。
ところが、僕が安心した瞬間のできごとであった。
「カケル君の顔が少し赤くなっているぞ、どうしたのかな?」
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