出会い

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昼間の小さな公園だったので、誰もいないようだった。 遊具はブランコ、滑り台、鉄棒があるだけの小さな公園。 近所の子供も遊びに来ないような小さな公園。 僕とエミさんの二人きりで公園を貸し切っていた。 僕の胸の高鳴りが、口から漏れて辺り一面に響き渡るようだった。 「偶然でも2回も会えるなんて、私達は意外と運命の糸で結ばれていたりしてね」 エミさんは恥ずかしそうな素振りを見せて話し始めた。 「そうかも知れないね……」 僕もエミさんの言葉に後押しされて言えるはずの無い言葉を出していた。
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