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終礼が終わった後に、僕は毎日図書室で生徒が下校するのを待ち、頃合いを見計らって図書室と同じ棟の3階の女子トイレに向かう。(そして0721をしている)
そこのトイレはあまり人が入らないのでとくに心配はいらないのだが、用務のおばさんが掃除にくるのがやっかいだ。だが今日は既に3階にのぼる階段ですれちがっているから問題ない。
あとはトイレの扉に飛んだホワイト液を拭き取るだけだ。“証拠隠滅は完璧に”それがぼくの正義(ジャスティス)なのだ(ドヤ。ハイドだよ(ドヤ。
そろそろトイレから出よう。
扉を開く瞬間は流石に緊張する。よし、今だ。
「ギギィー」
「・・・!?」
「キャッ!!」
しまった!トイレから出る瞬間に女子生徒と遭遇してしまった!
でも何故ここのトイレにきたんだ。まあいい、こんなときのために言い訳は考えてある。とっておきのやつだ
「ハイドだよ。(ドヤ」
「え?は、はぃ」
「先生に掃除道具の入れ替えを頼まれたんだよ(ドヤ」
僕は女子トイレを出た。うまくいったようだ。ちなみに僕はL'arc on saleのヴォーカルhydeに憧れている。故に僕はハイドだ。ハイドだよ。
あとは天性のドヤ顔で誤魔化すのみ。でもあの子、なんか凄く小さかった。小リスのような子だ。僕と同じ自己主張が苦手なタイプと見える。 直感だけど。
そして僕は今日の“日課”を終えた。
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