9人が本棚に入れています
本棚に追加
002
「春休みだからといって、ハメをはずしすぎないように、解散」
終業式の後の担任の挨拶はあり得ないほどにあっさりしたものだった。担任には僕たちが中学2年を終えたというただそれだけなのだろう。
?
「今から遊びにいかねー?」
「いくー!」
「小林!俺も連れていけよ」
まったくどいつもこいつもうるせえんだよ(ドヤ
せいぜい群れてろ糞虫ども(ドヤ
僕はこのあと、女子トイレでお楽しみのイクイクだからな(ドヤ
「お~土沢殿、俺たちと一緒にカラオケいかね?(ドヤ」
クラスのオタク集団の首魁、森井和樹。ドヤ顔キャラが僕と被ってるとかよく言われてるらしい。ロン毛で目はキリッと細い。無駄に声もでかい。
「ど~すんの?土沢殿」
クラスの馬鹿連中にロリ井和樹と呼ばれている。ロリコンとかありえないだろ普通(ドヤ
ことあるごとに森井は僕をなにかに誘ってくる。キモメン同志仲良くしようということなのか。生憎僕は森井と同類だなんて少しも思っちゃいない。僕はハイドだからな(ドヤ
学校外でキモオタと絡むのは御免だ。
「今日は東進だから遠慮しておくわー、お~」
東進(予備校)にいくというのはもちろん嘘だ。
「土沢殿とはなかなか遊べねーなあ(ドヤ じゃあまた今度」
残念だが森井、またの機会はないんだよ、ハイドだよ(ドヤ
今日は終業式だったから、僕はいつもより早く行動を開始する。
最初のコメントを投稿しよう!