2人が本棚に入れています
本棚に追加
怒られる予想をしていたが、予想外の話しをされた。
「お前、ここから出てけ」
「はぁ?」
始めは何を言っていたのかわからなかったが、この後話す内容に驚きを隠せなくなる。
「後少しで俺は殺される。おそらくこの城にいる人間は全員殺され、乗っ取られるだろう。そしてこの情報は表に一切漏れることはない。お前以外はな」
「チョーッと待て!そんな話しを信じろと!?」
「あぁ。その通りだ」
「親父の能力に“予知”があんだから、回避することくらいできんだろ!」
親父は暗い顔をしながら答える。
「回避することすらできない程の力量なんだ。頼む、この城から出てってくれ」
実力社会となっている世界で、この城の中にいる人達が上位を占領し、親父はその中でも1番強いはず。
もし仮に、親父を倒せる人物がいるとしても、それはこの城の中にいる人達。
でも親父の話しでは、城の中にいる人物は全員殺されるはずだ。
ならこの城にいる人達以外。
一体誰が?
全く検討もつかない。
最初のコメントを投稿しよう!