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列に並ぶと、二時間待ちだと係員が告げてきた。
「結構かかるみたいですね、どうしましょう?」
どことなく残念そうなエリーの言葉にセレは微笑した。
きっと乗りたいのが本心なのだろう。
「折角ですし、待ちましょうか。」
エリーはその言葉に顔を輝かせた。
「はい!」
しばらく待つと、ふと甘い香りが漂ってきた。
横を通り過ぎる人が、おいしそうなクリームの入ったワッフルを両手に持って歩いているのが見えた。
同じくそれに目をとめたセレが、エリーの羨ましげな表情に視線を転じて微笑む。
「美味しそうでしたね。近くで売っていたら買ってきます。少しの間並んでいていただけますか?」
美味しそうだなぁと見つめていたエリーは、その言葉に慌てた。
もしかして羨ましがっていたのに気付かれたのだろうか。
「え、いいんですか?」
「ええ、私も丁度小腹が空いていましたから。」
そう言って店を探しにいったセレの後姿を見送りながら、エリーはほぅ、と溜息をついた。
細かい気配りをしてくれるセレにあらためて想いを強くする。
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