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捨て台詞を吐きながら去っていった男達を尻目に、セレが心配そうにエリーを見つめる。
「お待たせして申し訳ありません。何かあの男性にされませんでしたか?」
「大丈夫です、丁度セレさんが来てくれたので!」
エリーの言葉にセレがほっとして笑う。
「そうですか、良かった。あぁ、これ買って来ましたから、どうぞ。」
買ってきてくれたワッフルを受け取って食べると、ふんわり甘い味が口の中に広がった。
「美味しいですね。」
「ええ、そうですね。喜んで頂けたようで何よりです。」
顔を見合わせて笑いながらワッフルを食べる。
些細な会話が無性に嬉しかった。
並んでいた列がだんだんと短くなり、順番がまわってきた。
座席に座り安全バーに掴まる。
ゆっくりと動きだしたコースターに身を預け下を見下ろすと、遊園地の全景が見えてきた。
「景色がすごいですよセレさん!」
エリーのはしゃいだ声にセレも景色を眺める。
「高いですね~。」
のんびりと会話する中、コースターは頂点に到達した。
「きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁっ!」
エリーが本日三回目の悲鳴をあげる。
臓器が浮き上がるような独特の感覚にセレはぎょっとした。
「うわ何か変な感覚っ…し、舌噛みますねこれ。」
喋ろうとして舌を噛みかけたセレは慌てて口を引き結んだ。
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