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まだ厳しい寒さが続く中、乙女達は胸に熱いものを秘めその日を迎えた。
バレンタイン、それは乙女達の聖戦。
この日の為練習したチョコと、淡い恋心を抱いて乙女達は男性に自分の気持ちを伝えることを試みるのだ。
そしてそれは隊内紅一点であるエリーも例外ではなく。
昨夜から用意していたチョコにラッピングを施し、それを宝物のように抱えた。
隊内全員分のチョコは作ってはいるが、たった一つだけハート型のチョコが入っているその袋を大事に抱える。
「エリーさん、お早いですね。」
「きゃあぁぁぁぁぁ!?」
後ろからいきなりかけられた声にエリーが悲鳴をあげる。
「す、すいません、驚かせましたか。」
後ろを恐る恐る振り向くと、セレがいた。
「きゃあぁあぁぁあぁ!?///」
「えええ!?」
再び悲鳴を挙げられたセレは目を白黒させている。
エリーは持っていた袋を高速で他の袋の山に突っ込んだ。
「お、おぉはよぉございます、セレさん。」
「ええ、おはようございます。・・・大丈夫ですか?顔が赤いですよ?」
「っ!!///」
セレに顔をのぞきこまれてエリーは更に赤くなった。
「大丈夫ですー!」
エリーは思わず室を飛び出した。
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