2じかんめ「愛情弁当」

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「タツせんせー、おはようございます!」 「おん、おはよー由香ちゃん」 「はなせんせー、おはよっ!」 「ん、おはよう隆くん」 「みどり先生!ぼくのおべんと見て!」 「んはは、ごはんの時間まで楽しみに待ってるね?」 「なぁなぁ、よつやん」 「なんや、友哉」 「きょうの凪ちゃんのパンツなにいろやとおもう?」 「凪ちゃんはいっつも白や」 「そ、そうなん!?」 「こらっ!そこー!変な話禁止や!」 送迎バスから降りてきた園児たちを出迎えるために校庭に出ると皆が皆元気に俺たちに駆け寄ってきて それに笑顔で挨拶をしていてそれぞれでコミュニケーションをとっていると、聞こえたちょっと色の違う会話にすかさず大原先生がツッコミを入れると話していた当人たちはニヤニヤしながら「タツ先生、じゅんすいや」「ちゃうで、あれは童貞やろ」なんて悪びれた様子もなくまた話し始める 「今日も元気だなぁ、友哉くん」 「もう、どうにかしてやーみどり先生ぇ」 「ふは、仕方ないってあれが友哉くんの個性だもん!ね、真也くん」 「まぁな、でもおばちゃんもこまってんねんけどな、友哉のへんたいっぷりには」 「あ、真也くんおはよお」 「おはようさん!あ、はな先生も」 「おはよう、真也くん」 ぺこりと俺に頭を下げる真也くんの頭を撫でて挨拶すればそのまままだニヤニヤしながら四谷先生と何かを話している友哉くんに近づいていきその耳を掴んで四谷先生と引きはがす(本当、教育係みたいだな) これで全員かなと一応バスの中を覗いてみれば俯いて暗い表情をしている麗くんの姿と心配そうに見つめる一樹くん、そして二人を見守る純也くんの姿があって 何かあったかのような雰囲気に翠川先生を呼んだ方がいいかな、と一瞬思ったものの麗くん以外は自分のクラスだし、自分が見つけたのだからと三人にゆっくり近づいては身を屈めて笑顔で話しかける .
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