1じかんめ「自己紹介」

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住宅街の真ん中にある虹風幼稚園、ここで俺は今日から働くことになった 前の幼稚園では園長が無茶苦茶やってたのに腹が立って抗議したらやめさせられた俺を拾ってくれたのがここの幼稚園で 前の園長と違ってここの園長は優しくて俺の理想とする仕事場みたいだ だだ、働いている人が何故か男だらけらしい…仲良くできたらいいけど 「ささ、紅花さんこっちですよ!」 「は、はぁ…」 「うんうん、ワタシが見込んだ通りね!紅花さんは年中クラス持ってもらうからお願いね?で、指導は翠川先生にしてもらうから」 調子がいいオバサンといった感じの園長と共に案内された教室へと入ると園児がくるための準備をしている先生がいた 緑のエプロンに身を包んだ先生(この人が翠川さん?)が俺に気づくとにっこりと笑いかけてきてくれた 「初めまして、翠川雅則です!今日からよろしくおねがいしますね」 「こちらこそ、お願いしますね?俺は、紅花翔太っていいます」 ニコニコと満面の笑みを浮かべて俺に挨拶してきた翠川先生に好印象を抱きつつ挨拶をすると園長はすぐに出て行った(あとは若い二人にまかせといてーとか言いながら)(、本当に調子のいい人だな…) 「えーっと、じゃあこのエプロン着てもらっていいですか?」 「あ、はい」 翠川先生から手渡されたエプロンは赤いもので 前のところでも名前のせいで赤だったなぁなんて思いつつ着ていれば翠川先生がそのエプロンに「はなせんせい」と書いてある名札を付けてくれた(…って、はなせんせい?) 「あ、あの…」 「ふふ、気になりますか?はなせんせい、って書いてあるの」 「え、えぇ…俺紅花なんで」 「紅花のはな、ではなせんせい!俺も翠川のみどり、でみどりせんせいですから」 そう言って翠川先生が指差した胸元の名札には確かに「みどりせんせい」の文字 翠川先生が言うには堅苦しい名前より簡単な名前の方が園児が親しみやすいのではという園長の移行なんだという 別になんと呼ばれようと関係ないし特に気にすることもなくみどり先生から色々と教えてもらいつつ園児たちを迎える準備を整える .
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