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ロミオとジュリエット。それは私が1番嫌いな物語。
だって、私の知る物語の中で1番かわいそうで、1番非現実的だから…
「…へ?今なんて?」
「ロミオとジュリエット、だよ」
マネージャーさんの口から出てきた言葉に、私は愕然とした。
「ロミジュリかぁ。ロマンティックぅ…」
私とは反対に恍惚とした表情を浮かべるコイツ。
「嫌よ嫌っ。ぜーったいに嫌っ!!」
「何だよ宇野。俺とやるのがそんなにやなのかよ」
実「別に日高くんとが嫌って言う訳じゃなくて…」
光「じゃあ何が嫌なんだよ?」
実「それは…馬鹿にしたりしない?」
光「内容によるかな~」
―内容によるか。うーん…話してみようかな?
実「あのね、ロミジュリってありえなくない?」
光「…は?」
実「だってさぁ、出会ってすぐの人に恋して、愛して、結婚までしようって訳だよ?ありえないじゃん」
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