◆ロミオとジュリエット◆

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ロミオとジュリエット。それは私が1番嫌いな物語。 だって、私の知る物語の中で1番かわいそうで、1番非現実的だから… 「…へ?今なんて?」 「ロミオとジュリエット、だよ」  マネージャーさんの口から出てきた言葉に、私は愕然とした。 「ロミジュリかぁ。ロマンティックぅ…」  私とは反対に恍惚とした表情を浮かべるコイツ。 「嫌よ嫌っ。ぜーったいに嫌っ!!」 「何だよ宇野。俺とやるのがそんなにやなのかよ」 実「別に日高くんとが嫌って言う訳じゃなくて…」 光「じゃあ何が嫌なんだよ?」 実「それは…馬鹿にしたりしない?」 光「内容によるかな~」 ―内容によるか。うーん…話してみようかな? 実「あのね、ロミジュリってありえなくない?」 光「…は?」 実「だってさぁ、出会ってすぐの人に恋して、愛して、結婚までしようって訳だよ?ありえないじゃん」
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