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「なーおやくん、遅刻するよ!おーきーて!!」
直「うーん。後5分グー…」
「寝るなぁ!!」
直「うるさいよ実彩子」
すっかりご機嫌ななめ。全く朝に弱いんだから。
実「別に起こさなくたっていいんだけど、それじゃ直也くんが遅刻しちゃうでしょう?」
直「うん。いつもありがとな」
そう言って私の頭を撫でる。
―また子供扱いなの?
直「さすがに入学式から遅刻してらんねぇな」
実「そうだよ。だから早く」
直也くんを起こしてから私は下に降りる。
「実彩子ちゃん。いつもありがとね」
実「いーえ!もう慣れました」
「そうよね…あの子ったら高校生になっても変わらないんだから」
直也くんのお母さんがため息をつくと、直也くんがまだ眠そうな表情で降りてきた。
直「おはよう…」
「とっととご飯食べちゃって」
―ホントに変わんないな。これからもこんな感じで、慌ただしい朝を迎えるんだろうな…
直「おしっ!お待たせ」
実「じゃ、いこっ」
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