◆夢◆

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「なーおやくん、遅刻するよ!おーきーて!!」 直「うーん。後5分グー…」 「寝るなぁ!!」 直「うるさいよ実彩子」 すっかりご機嫌ななめ。全く朝に弱いんだから。 実「別に起こさなくたっていいんだけど、それじゃ直也くんが遅刻しちゃうでしょう?」 直「うん。いつもありがとな」 そう言って私の頭を撫でる。 ―また子供扱いなの? 直「さすがに入学式から遅刻してらんねぇな」 実「そうだよ。だから早く」  直也くんを起こしてから私は下に降りる。 「実彩子ちゃん。いつもありがとね」 実「いーえ!もう慣れました」 「そうよね…あの子ったら高校生になっても変わらないんだから」  直也くんのお母さんがため息をつくと、直也くんがまだ眠そうな表情で降りてきた。 直「おはよう…」 「とっととご飯食べちゃって」 ―ホントに変わんないな。これからもこんな感じで、慌ただしい朝を迎えるんだろうな… 直「おしっ!お待たせ」 実「じゃ、いこっ」
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