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直「実彩子」
実「ん…直也くん」
直也くんにゆさゆさと揺り起こされ、目が覚める。
直「こんなとこで寝てたら風邪引くぞ」
―そっか、いつの間にか寝ちゃってたのか…
直「ん?アルバム見てたのか?」
実「うん…」
直「この写真…」
一枚の写真に目を止める。それは私と直也くんが桜を背にして写っている写真だった。
桜舞う中、いつもの笑顔の直也くんと少し緊張している私…
直「懐かしいな…7年前か。若いな俺」
実「今でも若いじゃない」
直「ハハッ。そうだな…こん時の実彩子ちっちぇな」
実「何年前だと思ってるの?」
直「…7年も経ったんだよな。この時は"アイツ"に会う前か」
ズキン。
そうだ。あの人に会ってからだ。
全てが狂いだしたのは…
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