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そんなとき、偶然中庭に来た少年…
「君、こんなところでどうしたの…?」
歳は少女と同じだろうか。
少年は少女に、優しく声を掛けていた。
「うっ…ヒック…お兄ちゃんとおかあさん…いなくなったの…わたし、一人はいやだよぉ」
「迷子ってことかな?…じゃあ、僕が君と一緒におかあさん達を探してあげる!」
ニコッと微笑む、その笑顔に嘘はないだろう。
少女もそんな笑顔を見れば、自然と笑顔に戻り可愛いらしい笑顔になっていた。
「うんっ!」
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