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そして、二人は一緒に少女の方の母親、兄を探す事にした。
時間はどれぐらい経っただろうか…
日が夕暮れになる前だ
少女の家族が見つかったみたいだ。
「あ、おかあさん!お兄ちゃん!」
「優希!何処に行ってたの!?心配したんだから…!」
少女は母親に叱りつけられるとシュンッとなってしまう。
「…ごめんなさい」
「おかあさんとお兄ちゃんが見つかって良かったね♪じゃあ、僕もそろそろ行くねっ」
「うん、ありがとう」
「ばいばい♪」
そう言って少年は何処かへ去ってしまった。
「あっ……行っちゃった」
少女は名前を聞こうとしたのだろう。
走り去る少年を見て、少し悲しげな顔をしていた。
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