少年

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日が暮れかけ、辺りが薄暗くなってきた帰り道、紙を握り締める手に力が入る。     その紙は、今日帰ってきたテストの解答用紙で、中には見たくもない数字が書いてある。 「また母さんに怒られる‥」 済んでしまった事は仕方ない。        最近新しく買ったゲームで遊びすぎて、勉強に手をつけていなかった自分のせいなんだから。 しかし、必ずと言っていいほど後でとてつもなく後悔する‥ 「母さん今父さんとのことでピリピリしてるから話にくいんだよな」 出てくるのは溜め息ばかりだ。 頭が良いわけでもなく、顔もイケメンでもなく、地味な僕は何故こう何も取り柄がないのだろうか… 本当悲しいよ
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