はじまりはバス停で

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季節は春。暦の上ではの話。まだ辺りには雪が日々の冬将軍の頑張りで高々に積み上げられ視界を狭くする。 バス停の周辺には少々の民家と電灯の光以外に彼を照らすものはない。 彼が上を見上げるとにび色の空からはまた冬将軍が控えめな花咲か爺さんのように雪をパラパラと辺り一面に撒いていく。
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