はじまりはバス停で

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バスの中では他愛もない事ばかりを頭の中で浮かべてはそんなことなんてあるはずないと自己完結する。 バスが降り場まで到着する5分をはたから見ればボーとしていても頭の中では自分が主人公で悪者と激しい銃撃戦を繰り広げていたり片思いのあの子を助けるためにケガをしたりする妄想が絶えず広がっている。 彼にはおおよそ趣味や特技といえるものをもっていない。活躍する場もなければ周りから羨望の目で見られるようなことは数えるほどしかない。 彼の良いところを強いて挙げるなら勉強・スポーツは平均的に出来、自分が目立つことはないがスター性を持った人々への目立つことのない協力だろう。縁の下の力持ちといったところか。
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