恋する貴女に力を

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井上『うみゅ…』 井上さんは半泣き状態で自分の部屋に戻る。 途中、台所で母に見つからないようタイミングを計ってケーキと、チョコレートを取ってきた。 部屋でラッピングを施し、一つは部屋に置く。 井上『ごめんね、お父さん。帰って来たら絶対に渡すから』 ケーキを前に手を合わせ謝る。どうやら一つは父の分だったようだ。 もう一つのケーキを更にキレイにラッピングする。 学校にいけば殆どの男子生徒達が井上さんのチョコを楽しみにしているだろう。 貰えるかどうかはわからないが皆、期待をしている。そんな井上さんの特別なケーキ。
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